2012.12月例会報告

12月例会報告
   12月22日(土)13:30~   なんなんひろば   参加者8人

●探究型学習をやってみよう ワークシートを体験しよう●
諏訪清陵高校のSさんに、2年生の図書館を使ったレポート授業の様子を話していただき、参加者は生徒と同じようにワークシートに記入、Sさんにはその時の司書の様子を実践してもらいました。全員高校生になり、真剣に取り組みました。

1.時代は探究型学習
県内にも飯山北高校に2012年度から「探究科」が設置されています。県外では京都府堀川高校の専門科目「探究基礎」が有名で、こちらの学校では1年次に半年かけてレポートの書き方や、リサーチを学びます。これが基礎になり多くの進学実績を上げているのは有名です。
山田剛史ほか著『大学生のためのリサーチリテラシー入門 研究のための8つの力』(ミネルヴァ書房)→これは堀川高校で実際に使っているテキストです。
大学導入教育研究会編『よくわかるライフデザイン入門 大学生のための必須学習術』(古今書院)→Sさんおすすめ。進学する生徒にプレゼントしてもいいかも。

2.ワークシートを比較する
後述の2つのテキストを基にしたワークシートを使いました。双方に共通する特徴は「自分の考えていることを可視化する、なんでも書く」「みんなと話す」です。特に可視化は頭の中のうたかたをきちんと捕まえるために必要な手順です。ずくをやまずに書きましょう。
『6プロセスで学ぶ中学生・高校生のためのスキルワーク』→教科と深く結びつくタイプ、教科の目的+図書館の目的に合う。大きなテーマ・課題の中から、自分の課題を選ぶときなどに適している。中学生向きと感じる
『問いをつくるスパイラル』→とってもフリー。導入や、かっちり決まったテーマがない時に活躍するタイプ。高校生向きと感じる。
基本的には授業担当者が自分の授業に合わせてワークシートを選ぶと思いますが、初めて調べ学習をする先生へのアドバイスや、目的にあったワークシートの提示ができるよう、司書もワークシートの特徴を知ることは必要です。

3.実際に使ってみる
そのものズバリを知るワークの「地球温暖化」と、問題のアウトラインを知るワーク「地球環境問題」の2つのテーマで、違うタイプのワークシートを作っていただきました。2班に分かれ、ポプラディアを使いながらワークシートを埋めていきます。ムム、思った以上に手間と時間がかかります。
次に卒業研究のように「自分の好きなことを調べる」ためのワークを行いました。このワークの初期段階で大事なのは「とにかく書く」「司書や教師が話しかける」「生徒同士で話す」ことです。Sさんには授業中の司書の動きや声掛けの実際を見せてもらいました。どんな些細な言葉でも拾い上げ、ちゃんと書く、次を引き出す司書の働きかけの様子がよくわかりました。声掛けをしながら、生徒の知識量を図り、本や新聞やネットなどにアクセスする働きかけもします。

4.探究学習を行うときのポイント
①見本を示す 前年度の生徒が作った作品や、模造紙などの実物を示す。あるいは司書がパワーポイントの実演をする。など、生徒に具体的なゴールを示すことが必要。
②とにかく話す 話すことで触発されて浮かんでくる、あるいは興味あることを肯定されて先に進む、など刺激を与えることが大事。

 ワークのあと、質問意見を交換しました。
・自分の興味を絞りだす感じだが、生徒の心の奥底にある本当の興味はなかなか表に出してこないかもね。
・授業のゴール(評価基準)をどこに置くかを、担当教員と話しておく。調べ方でいいか、プレゼン能力の向上か、レポートを書く能力か、など。
・探究型といっても、実際の学校現場では調べ学習以上のものをする時間も手間もないのが実情だと思う。でも、「探究」に意識を置けば、調べてまとめる以外の、問題の洗い出しや、プレゼン能力など、社会に出てから役に立つスキルを、意識的に身に着けさせることができる。
・スマホの普及によって、高校生あたりでは図書館にネット環境がなくても、生徒のスマホで十分調べられる。上手に利用して、その上でレポートの評価基準をきちんと示しておくことが必要。

参加者の感想から
●ワークシートをやっている時の司書の対応の仕方を見ることができてよかったです。見本を示すことが大事ということで、プレゼンのお手本も見せていただいて、探究学習に司書がどのように関わっていけば良いか、どんな準備が必要かがわかりました。
●実際に生徒になって、百科事典を引き話し合いながら、つぶやきながら、学習を体験することができました。体験できたことで、一歩踏み出してみたい、踏み出せそうな力をいただきました。
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2013.1月例会のお知らせ

日時 1月19日(土)13:30~17:00

会場 なんなんひろば 会議室1 

内容 13:30~16:30 理科本・図鑑比べ 現物持ち寄りでワイワイと
赤木かん子さんの『自然科学の本50冊』その2を中心に、最近の自然科学の本を持ち寄ります。科学の世界は日進月歩。更新は必須です。厳しい予算だからこそ、厳選した一冊を買って棚の顔とし、児童・生徒の心をつかみましょう。次年度の購入計画にご活用ください。
 自分の図書館で買った「これはお勧めの本」もお持ちいただければ幸いです。
 『自然科学の本50冊』は、辰野高校・林のところに在庫があります。

~17:00 今後の予定 全国大会関係

今後の予定
2月24日(日)14:00~17:00 松本大学主催の講演会にお邪魔します。
 講師 石川敬史氏(十文字学園女子大学  21世紀教育創生部 専任講師)
 演題 実践が図書館をつなぐ:館種を超えた情報リテラシー教育の可能性

3月23日 (土) 松本 13:30~ リベンジ!ビブリオバトル