2010.11歴史の本棚をピカピカに 例会報告

<歴史の本棚をピカピカに>
全国大会の滋賀担当ナイター「本の話をしようよ~歴史の本棚をピチピチに~」で取り上げられた本のリストをいただいて、リストの本とそれ以外に紹介したい本の現物を持ち寄りました。それを「世界史」「日本史」「その他 文化・人物・物語」の分野に分けて一つ一つ見ていきました。(以下、書名がある本は当日参加者が持ち寄った本です)「歴史の本」が得意なHさんの解説に、目からウロコがボロボロおちた例会でした。

まず基本
・参考文献 学習用の歴史の本はたいていあちこちの本からの“寄せ集め”なので、どこから引っぱってきたかわかる(参考文献がきちんと記載されている)かどうかが目安になる。参考文献が多いほど信憑性があると言えよう。写真に出典があるか、イラストが多い場合はイラストが正しいか、参考文献が記載されているかどうかチェックしよう。(ポプラ社『歴史おもしろ新聞』は図版の出典・参考文献が書かれていない)
・索引のあるなしを見よう。
・消えた遺跡 捏造された遺跡に注意 例えば宮城県座散乱木遺跡の記述がまだそのまま載っているものもある。

以下折りたたんであります
<世界史>
・『これならわかる世界の歴史Q&A』3巻/『これならわかる日本の歴史Q&A』
3巻 大月書店
 歴史の教科書に「こうです」と書いてあるものに対して、「そうなんですか?」と問う形で書かれているのでわかりやすい。このシリーズには『これならわかるベトナム史』など各国史も出ている。
・『歴史はもっとおもしろい 歴史学入門12のアプローチ』福岡大学人文学部歴史学科編 西日本新聞社 高校生に。中学生でも歴史方面にすすみたい子にどうぞ
・『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 EJ対訳』ジャパンブック ニュークラウンの教科書で学んでいる子に。アメリカの小学生が学ぶ歴史は1400年代~の歴史です
・『世界情勢の地図帳』講談社/『ニュースがわかる!世界の紛争地図』日本文芸社 
池上彰 この2つはどちらも現代史
・『迷宮美術館』5集 河出書房新社 『怖い絵』中野京子著 朝日出版社 (怖い絵は2,3もあり) 「絵画は時代の記録者」というコンセプトで書かれている。(中野京子には『危険な世界史』という著書も)
・NEWTON アーキオシリーズ ビジュアル考古学 12巻 ニュートンプレス/
『オーパーツ こんなものがなぜ存在する』4巻 南山宏著 岩崎書店                これらは歴史好きだけではなく、ライトノベルが好きな子や図鑑好きの子にも読まれるので、ラノベの横に置いてみたら。
・『絵と物語でたどる古代史』3巻 晶文社 横書き
・『古代エジプトうんちく図鑑』『古代ギリシャがんちく図鑑』『古代マヤ・アステカ不可思議大全』『マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行』芝崎みゆき著 草思社    
手書きイラストがいい味
・『古代文明の世界大図鑑 エジプト・メソポタミア・ギリシャ・ローマ』産調出版 
四大文明を対比できる  
・『絵解き世界史シリーズ5巻』原書房 
索引あり。索引で言葉の意味を知るのにも便利。ラノベ好きにもおすすめ。
・『絵でみるある町の歴史-タイムトラベラーと旅する12,000年』さえら書房  
絵本で綴るある町の1万2千年の歴史。日本にも『絵で見る日本の歴史』西村繁男著 福音館 という優れものがある

<日本史>
通史
※これから買う子供用の本の場合、「韓式土器(旧・渡来系土器)」「厩戸皇子(旧・聖徳太子)」という記述になっているかも、一つの目印になる。通史は全集で揃えると「壁」になってしまうので、時代別に並べた方がいい場合もある。
また必ずしも全巻揃える必要はない。例えば、講談社『日本の歴史』00巻・網野善彦著『「日本」とは何か』は名著なのでぜひ欲しい、というように買うのも手。
・『ジュニア日本の歴史』小学館 全7巻刊行中 すごく新しい。これから買うならこれ!
・『日本の歴史』全16巻 小学館 
風俗史や民衆史の視点も組み込んだ編集。これのジュニア版が上記といえる。
・『ジュニア・ワイド 日本の歴史』5巻 集英社 1991刊 古い。
・『ポプラディア情報館 日本の歴史』5巻 ポプラ社  買うならこちらを。
・『調べ学習日本の歴史』16巻 ポプラ社 テーマ別編集 
・『まんが日本史キーワード』10巻 さ・え・ら書房 テーマ別編集
・『日本史 恐怖の館』5巻 金の星社 
これは日本史の棚に。よく動く。(『世界史 恐怖の館』5巻も世界史の棚へ)
古代史~現代史
・『土の中からでてきたよ』平凡社 見て楽しむ。
・『古代の旅に出かけよう』長野県埋蔵文化センター編 ボロンテ
・『もっと知りたい はにわの世界』東京美術 アートシリーズ
・『五千年におよぶムラー平出遺跡』新泉社 シリーズ「遺跡を学ぶ」はものすごくたくさんでているが、近場の遺跡だけでも買おう
・『日本のあけぼの』シリーズ毎日新聞社 
1巻は遺跡ねつ造事件で消えた遺跡がたくさんある 3,4巻は名著だが、どうするか?書庫入り。
・『古代史謎解き紀行』5巻 ポプラ社 
1巻<ヤマト編>関裕二著をまるまる頭に叩き込んで中学の先生は修学旅行に行くのだとか…。
・『ものがたり歴史の事件簿』10巻『新ものがたり 歴史の事件簿』11巻? 理論社 著者の小西聖一は信頼おける。通史は苦手な子でも事件を追って歴史が学べる。
・『誰でも読める日本古代史年表―ふりがな付き』吉川弘文館 他に『日本中世史』『日本近世史』『日本近代史』『日本現代史』がある。
すべての漢字に読み仮名がふってあり、調べる時の重要な手がかりになる。
・『ビジュアルワイド 明治時代館』『ビジュアルワイド江戸時代館』小学館
・『京都時代MAP』光村推古書院 現代と古代を重ね合わせて。現在京都5冊、江戸1冊、奈良1冊、名古屋1冊あり。類似品に注意。

他に
『未来をひらく歴史―日本・中国・韓国=共同編集 東アジア3国の近現代史』高文研 改訂版あり
『それでも日本人は戦争を選んだ』加藤陽子著 朝日出版社
『日本歴史の中の被差別民』網野善彦他 新人物往来社 
『差別からみる日本の歴史』ひろたまさき著 解放出版社
『玉音放送が流れた日 音源CD付き』学研
<女性史>
『日本女性史』大月書店 関民子という最先端の研究者が書いている。社会学的アプローチのものはあるが、歴史的アプローチの子どもむけ女性史はこれだけ。

<人物伝記集>
・『ビジュアル幕末1000人』など1000人シリーズ 5巻 世界文化社 
国史大事典ほどではないが、かなりたくさんの人がビジュアル豊かに掲載されていて使える。
・『そのときあの人はいくつ?-何歳でも歴史はつくれる』小学館 『世界はいっしょにまわってる―ヨコ軸でつなぐ日本史と世界史』小学館 
・『日本史有名人の臨終図鑑1、2』新人物往来社
その他
・『日本のファッション 明治・大正・昭和・平成』青幻社
・『バビロンまで何マイル?』川原泉著 白泉社 異色歴史漫画。漫画から歴史は大事。

本以外で話題になったこと
・考古学関係のニュースをどう集めるか
・図録の収集は?(国立科学博物館や長野県歴史館など)→流通品があるかどうか。
・最新ニュースは新聞が取り上げる(特に中日新聞)のでちゃんと切り抜きをしていけばよいのでは。
・古い歴史の本は使えるか→通史が何度もでているが。公共図書館では対比も必要になってくるが、学校では捨ててもいいかもしれない。(教科書は学説から少しずつ遅れているので、最新版から2代ぐらい前までとっておいても良いかも)
・歴史の本で読み物と調べ学習用のものの割合はどうしたらいいか→その学校でどう使われるかにもよる。地域史をちゃんと集めているか。
スポンサーサイト

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する