2012年1月例会報告

2012年1月例会報告 1月21日(土)13:30~

学校図書館1・2・3歩講座 第3回
 子どもは本を求めてる! 本も読者を待っている!
 会場 伊那中学校図書館 参加者20名 

 第3回は、利用者と資料を結ぶための大切な活動である「予約・貸出・相互貸借」と、「お便り・コーナー作り」です。全体を通して、「図書館とは何か」をもう一度考える回になりました。ちょうど皆川博子の『倒立する塔の殺人』を読み、「(アンリ・バルビュスの『地獄』は)まだ早くないかしら」といった司書に、女学生(戦中)が「早すぎる本って、ないと思います」と答えたシーンに打ちのめされていたところでした。なんてタイムリーな講習でしょう……。

1.スタートガイド業務モデルの三角形を保っているもの
 「応える」「働きかける」と「整える」の関係をもう一度確認後、「ランガナタンの図書館学の五法則」に沿って、利用者と資料をつなぐ意味を確認しました。中でも第5法則「図書館は成長する有機体である」は、図書館の蔵書構成が利用者の要求を呼び起こし、ひるがえって、要求が蔵書を作ることを指している。そのためには図書館側が利用者の要求をどこまで引き出せるか、真摯に要求と向き合っているかが大前提になること。選書に細心の注意を払う必要があることが話されました。
 次に「図書館の自由に関する宣言」から、学校図書館における「図書館の自由」の教育的意義を確認しました。多種多様な立場に立つ資料を収集し、提供することによって ①児童生徒の情報や資料へのアクセスを保障する(知る自由を保障する) ②多様性への理解と寛容を養う ③自分で選び、考え、判断する力を養うことが期待できます。「図書館の自由」については、学校図書館とは相容れないところもあるなど、様々な意見があることは承知しています。ですが、ランガナタンの法則とあわせ、常に意識し続けることは必要です。

2.子どもは本を求めてる 「応える」該当
(1)貸出 学図研の貸出五条件の説明。予約に対応できる貸出方法。延滞者への対応など出されました。参加者のうち、パソコンで貸出を行なっている学校が半数以上ありました。利用者のプライバシーを守ることの意味や、貸出履歴の扱いについても疑問が出ました。
(2)予約 提供するしない、購入するしないの境界線の問題。校内で予約に対する理解をどう得ていくか。貸出方法が予約に対応していない、予約数が多くて物理的に処理しきれない問題などがありました。(3)の相互貸借とあわせて、魅力的な蔵書を作る、利用者の要求を引き出すためにもできるだけ対応したいところですが、勤務の制約などあって、ハードルは多いようです。

3.本も読者を待っている 「働きかける」
コーナーの様子をスライドで紹介し、お便りの交換をしました。「時間のない時は、本一冊でもコーナーを作れます」という講師の言葉に励まされました。
原則を知ると現実とのギャップに追い詰められる気がする、という感想が寄せられました。原則ははるか先の灯火として掲げ、できるところからコツコツと積み重ねる、それが大事ではないでしょうか。

次回は授業支援「授業支援、一歩前へ!」です。図書館という組織が授業とどう関われるかと、一年間を通してチャンスを掴む方法です。興味のある方は、事務局・林までご連絡ください。
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