2008年10月例会報告「自然と科学の絵本 品評会」

自然と科学の絵本品評会

2008.10.25 いなっせ 参加者11名

 図鑑をはじめとする自然と科学のビジュアル本は、図書館にぜひ備えたい資料です。しかし総じて価格が高いので購入の際には中身を確かめたいもの。赤木かんこ編著『自然とかがくの絵本 総解説』(自由国民社)をテキストに、各自おすすめの本と、おすすめポイントを持ち寄って品評会を開きました。
 当日は会員のお子さんも2人参加して、利用者の生の反応もばっちり見せて頂きました。魅力的な本には、大人も高校生も小学生も、等しく目を輝かせて歓声をあげて見入ってしまうものなんです。ほんとに!
以下、持ち寄られた本と参加者の感想を目次に沿って紹介します。*印は今回のテキスト『自然とかがくの絵本』には載っていないけれど、おすすめの本として紹介されたものです。

以下、ながーいので折りたたみます。続きを読みたい方は下のリンクをクリックして下さい。

●恐竜
・図鑑NEO 恐竜…裏表紙はテキストにあるように、本当に「羽毛がはえた恐竜のイラスト」で終っています。
・実物大恐竜図鑑も同じく「羽毛がはえた恐竜のイラスト」で終わります。これは観音開きのページに実物大の恐竜の絵があるのでど迫力。実際に開いた状態で遠くから見ながら、「遠くで見ると本当に大きいのがよく分かるよねー」と一同納得でした。
・恐竜王国シリーズ 安くて、表紙が恐竜の手触り(ぶつぶつしている。もったいなくてカバーかけられないねぇ)で大人気、だそうです。
・恐竜大図鑑はちょっと古いし、イラストが粗めかなぁという評価でした。
・よみがえる恐竜・古生物…超ビジュアルCG版というだけあって、どこまでもリアルタッチの臨場感あふれる(獲物を捕らえる、敵と戦うなど)CGでいっぱい。本物の化石・骨などの写真とCGがまぜこぜになっているのでリテラシー的にはちょっと難ありですが、高校生男子が(大人も)夢中になって見入ってくれます。一部はルビ付きなので子どもにも読めます。紹介した後、参加したお子さんがずいぶん時間を掛けて見ていて、これは小学生にも受けるということがよくわかりました。
・巨大生物図鑑…必ず人間との対比で載っている
*これがほんとの大きさ!という絵本は動物の実物大が載っているので何かの本を紹介するときの導入で、それに出てくるものの大きさを見せてからはじめている。

●進化
・生命の樹…ダーウィンの生涯を描いた、とてもおしゃれな美しい本(なのに表紙が地味なんだよね…)。内容が高度なので小学生にはちょっと無理、ぜひ高校生に!YAコーナーに!
・ダーウィンのミミズの研究…あのダーウィンがこんなことしてたなんて。目から鱗。上記とセットでぜひ高校に。ということでした。

●考古学
・ヒエログリフを書こう!…書き方も載っているし、既存の遺跡の事例解説もあるので、そういう使い方も出来る。
・アイスマン…ミイラの写真があるので小学生もそれ目当てで借りていく。

●宇宙
冥王星の準惑星への格下げで、惑星関係の記述があるものは全部新しく買い直さないとねぇ。
・赤い満月の秘密…科学まんが宇宙論のひとつ。きちんと説明してあるマンガだそうです。
・星の使者…生命の樹と同じく、ピーター・シスによるガリレオの生涯を描いた絵本。とてもよくできた絵本。中学生以上に。高校の芸術鑑賞でガリレオの劇を観たときに用意できるとよかったなぁ。
*創元社(大阪)の「知の再発見」双書でガリレオやニュートンが出ている
・こぶたは大きい
・シロナガスクジラより大きいものっているの?
・うちゅうひこうしになりたいな
以上3冊を読んでもらいました。テキストによるとこの順番で読んで、身近な物から宇宙へとつなげていくのに最適、ということですが、「シロナガスクジラより大きいものっているの?」が面白かった! 高校生の地学で、人間の上には常に小錦3人分の大気がのっている、という板書をみて納得した覚えがありますが、それを徹底して展開した絵本。クジラが瓶詰めになったり、地球が袋詰めにされたりと、思わず吹き出すビジュアルのおもしろさとわかりやすさは格別です。右のページを隠して読みましょう、とテキストにあるのも納得、でした。「うちゅうひこうしになりたいな」は、簡潔で古びない絵で、子どもがあこがれるであろう、宇宙でしたいこと全部が詰め込まれていてすばらしい。一同絶賛でした。
*「宇宙から見た地球」…衛星から写したユニークな地表写真です。赤外線・電磁波など、通常人間の肉眼では見ることのできない情報をコンピュータ解析することで、地球はまったく別の顔を見せてくれます。造形の妙と自然の作り出す幾何学的美しさにびっくり。
「太陽系惑星」…古い惑星写真ではなく、かなりシャープでクリアな写真が満載です。惑星の衛星の写真、冥王星近辺の星も「氷の太陽系外縁天体」として紹介があります。小惑星帯より内側の惑星は、データが豊富になったため、データから構成地表画像などが増え、ことに金星と火星はかなり写真が多くなりました。
でも火星人はいなかったか……。

●石
・岩石と宝石の大図鑑…大きいし重いけど、その美しさに一同うっとり。石周辺の話題も盛りだくさんで大満足。の割に安くてお得。
・楽しい鉱物図鑑1・2…それ以前に出ていた鉱物図鑑(カラー図版の色が…石自体も地味)と一線を画す美しい写真の数々で、宮沢賢治や長野まゆみ好きを魅了したシリーズ。その後出た岩石と宝石の大図鑑のほうが1・2そろえるよりは安く済みますが、こちらはハンディで解説も詳しいのでまだまだ使えます。
・海辺の石ころ・河原の石ころ図鑑は、実際の川や海別なので、具体的な場所を想定した使い方に向きます。

●地震
・ぼくの街に地震がきた…ストーリー仕立てのコミックなので借りて読む子が多い
・こども地震サバイバルマニュアル…子ども向けの地震の時の対応マニュアル。どちらも小学生向け
*高校生なら、彼女を守る51の方法(マンガではなく書籍版)や地震イツモノートを。

●探検・冒険
・氷の海とアザラシのランプ…地味だし長いけれども、非日常の日常を淡々と生きる様を描くすごい本。置いておいても自分からは手に取らないだろうし、読んであげるには長いけど、すごくいい本。どうやって紹介するのがいいんだろう…

●理科
「理科」って…高校ではあり得ない分類だよね、「物理+化学+技術・産業」かな?という話をしつつ。
・シンプルサイエンスシリーズ…内容はいいんだけど、やっぱりイラストが子ども向け
・100円ショップ大実験…本物を買ってきて、実際に分解して、技術や産業の棚の前に本と一緒に展示しようよ!という話に。(いや、あれば自分でやるからいいのであって…とか何とか盛り上がりました…)
・比較大図鑑と輪切り図鑑クロスセクション…ワーズ・ワードにも似ている。ちょっと古い。これを買うなら同種の新しいもの(しくみ発見博物館など)を買った方が。
・三推社・講談社の○○マニア!シリーズ…分解マニア(工業高校の課題研究のネタ探しに)、ほかに極地マニアなども単品で

●算数
・算数の呪い…小学生にはちょっと難しい。オチが高度なのでは。一度実際に読んでみたが、聴いている子たちの反応を見て、途中でやめてしまった。
・ハンダのびっくりプレゼント…実際読んでもらいました。どきどきハラハラ、とても面白い!遠目が利くので読んでもらって、みんなで楽しめます。カラフルだし、おいしそうなのもいいです。(このあたりでそろそろみんなお腹が空いてきてたのかも)
・おまたせクッキー…そうかこれも算数かぁ、という声が上がっていました。
*もしも数字がしゃべったら…1から9までの数字を紹介するイラストうんちく本。高校生が数学の調べ学習するときに、どうしても退屈そうにしている生徒に勧めているのですが、ここで紹介したらその後、いあわせた女の子が気に入って借りていってくれました。小さな子でも読めるんだー
*数え方の辞典…算数というより8類、日本語の本だよね、といいつつ、米の数え方を一粒の種籾から苗、田んぼ、米粒になるまで挙げて、生活に密着したものほどたくさんの数え方があると実感。

●無脊椎動物・軟体・節足動物
・不思議ないきもの ウミウシ…これ、出てすぐ高校で入れたのですが、見た子は「うわー(感動と気持ち悪さが混じった声)」と言いながら、最初から最後まで必ずみる、ということを繰り返すうちに1年経たずに直しても直してもページが取れまくっている大ヒットです。会場でも一同大興奮でした。美術の卒業制作でも使われているのですが、「言われてみれば装苑みたいな形と色だよねー」という声が。
ぜひともこれが壊れないように修理する方法を勉強したい、ということで、1月に予定している本の修理・製本講座で扱ってもらえるかも…
・海月…美しい~そうです。解説を求めるならクラゲガイドブックの方を。
・ミミズのふしぎ…写真がいい。表紙のミミズの口から始まって、見たこともない写真のオンパレード。特にテキストに「圧巻」とある卵を生むシーンは、みんなで大騒ぎでした。生むんじゃなくて脱ぐってどういうこと? という疑問が氷解。まさに百聞は一見にしかず。雌雄同体ということは、カタツムリとは違うのね、とか、人間もこうだったらいいのにねーという声が上がったり。これは文句なしに面白いです。
・日本近海産貝類図鑑…ぜひ見たかったのですが、誰も持参せず…高額な図鑑を学校で買うかどうか迷ったときは、県立図書館から相互貸借して検討するといい、という話になっていました。そして、居合わせた男の子がテキストに載っているちっちゃな表紙の写真に食い入るように見入って、値段を見て「38000円!無理だ…」と無念そうに一言。その気持ち分かるよ…

●昆虫
8月例会で虫本を扱ったので、ちょっとみんな食傷気味で数がそろいませんでした。
*クローズアップ 虫の肖像…高いのですが、美術で虫を扱う生徒が多くて使えそうだったので思い切って買いました。とにかくど迫力の顔のアップが満載。学校でも会場でもページをめくるたびに、ひたすらうわー、うわー、と簡単と気持ち悪さの混じった声(時々悲鳴)があがっていました。
*昆虫擬態の観察日記…写真豊富で解説もばっちり。高校向けですが、単にミッケ!のリアルバージョンとしても使えます。

●両生類・爬虫類
・世界と日本のカエル大図鑑…とにかくカエルのビジュアルを求める高校生には最適でした。
・イボイボガエルヒキガエル…絵はそんなにリアルというわけではないのですが、お子さんは「おもしろかった!」と言っていました。
・たまごのはなし…カラフルでよくできた絵本。ざっと読んでもらいましたが、構成もバランスよくていろいろな場面で使えそうでした。

●変温動物
・深海生物ファイル…「へんないきもの」とセットでぜひ、ということでした。お値段も手頃だし。
・きらわれものシリーズ…効果絶大! 開いてみせると明らかな悲鳴が上がっていました。手に取ったものの放り出しかける人も。でも絶対これ、好きな人は好きですねー。たまにダレンシャンやハリーポッターの横に置いてもいいんじゃないでしょうか。

●魚
・絵本すいぞくかん たんけん編…表紙のかわいらしさに騙されるけれど、イラストメインの意外と詳しくて正確な、調べ物に使える本。高校ではちょっと…ですが、小学生レベルでは十分すぎるほどの充実っぷりです。単なる図鑑にとどまらない目の付け所が秀逸。
・海洋大図鑑…大きくて重い。魚・鳥・海草など生物に限らず、海流、地形図など海に関するありとあらゆることを詰め込んだ大部の本。ビジュアル満載で何でも載っています。

●鳥
・とりぱん…最初は庭に来る鳥の観察4コマでしたが、だんだん昆虫や、動物に限らず野菜や野草など植物まで扱う範囲が広がり、身の丈ネイチャーライフマンガになっています。残念ながら子ども(小学生や高校生)にはさほど受けませんが、学校に来る生き物に関係して面白いところを取り上げて、紹介すればいいのではと思います。
・ひよこのチェスター…写真を使ったいきもの絵本のはしりだそうです。見せてもらったら中身はごく普通のニワトリのノンフィクションなのですが、当時としては新しかったのですね。
・ペンギン図鑑…ペンギンのことなら何でも載っている!盛りだくさんのすぐれもの。

●哺乳類
・おきて…およそ人が想像するサバンナのドラマが全部つまっています。図鑑には要求できない動物のドラマを収めた本として不動の人気。
・小さな骨の動物園とホネ事典…生徒は美術でとにかく骨を描きたがります。小さな骨の~にはなにわホネホネ団が出てきます。フライドチキンの恐竜学もおすすめ。
・ぱんだだ!…イラストと写真でつづるパンダ紀行本。
・新世界の犬図鑑 猫図鑑…絶対生徒は好きです。人気本になること間違いなし。司書全員断言。
・人類大図鑑…人種の本と思いきや、心理、社会、文化などもだいぶページを割いていて、あまりにも多岐にわたっているのでなにに使うかイメージが持ちづらいです。理科よりも社会で使う本だという声も。
・きみのからだのきたないもの学…これも定番のおすすめという感じでした。

●生態系
・ヘイスタックとふようどのふよこちゃん…前者は西洋の牧畜、後者は日本の里山の循環型社会の絵本。こういう暮らしがあったことは今の子どもには皮膚感覚として実感しづらいので、ぜひ触れてほしい。
・南極がこわれる…人がもつ「南極」のイメージをぶちこわすひどい状況を、当の人間が作っているという現実を見せつけてくれる写真集。ペンギンはかわいらしく、南極の自然は美しいだけに悲しい…。私が知らないうちにこんな事に!って思います。
*最近「うみのいえ」という、人の廃棄物をすみかとする海の生き物たちの写真集も出ましたが、かわいいしユーモラスなそのいい味が、逆に人間のひどさを覆い隠してしまうので、複雑な心境です。これもまた現実なのですが。

●植物
・葉っぱでおぼえる樹木1・2…実物大で、本物をページに当てると分かる、というのがいい。
*より完璧を目指すなら、葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑(必ず樹形、葉っぱ、花、樹皮、枝葉5つの視点がならんでいるのでいつでもその樹が分かる)+冬芽でわかる落葉樹(葉っぱが落ちても分かる。「ふゆめがっしょうだん」の次の一冊に!)+紅葉ハンドブック(紅葉しても分かる)の3冊で完璧だよね、ということに。
*粘菌 ― 驚くべき生命力の謎…生き延びる工夫、驚異の知性、熊楠やナウシカなどユニークな視点も含んだ粘菌のすべて。写真も豊富で美しい。(小学生には受けなかったそうですが)
*バラ図譜…オールドローズのボタニカルアート。服飾科がある学校では利用価値あり。装丁も絵の緻密さもまさに絶品。高い雰囲気を醸し出しているので、生徒も大切に扱うそうです。

●絶滅動物
・レッド・データ・アニマルズ…厚くて重いのに、小学生が引っ張り出して借りていくそうです。「ホントに好きだよねぇ」と。
*長野県版のレッドデータブックも出てます。http://www.pref.nagano.jp/kankyo/hogo/kisyou2/index.htm#rdb


●全ジャンル通して評価が高いシリーズ
・あすなろ書房の「知」のビジュアル百科(旧 同朋舎のビジュアル博物館)…大判で堅牢でカラー写真が美しい、利用者の興味のあるテーマの選択眼が卓抜している、調べ物にも美術にも使える、価格もお手ごろ 全巻そろえて損はない(小学生から高校まで)
・小学館の図鑑NEO…安い、イラストや写真の鮮度が高い、新しい学説などがきちんと盛り込まれている、小学校での利用に最適(高校で使うには、イラストが多いこと、やはり記述が小学生向けでちょっと物足りないので、やはり写真がメインの学研の原色ワイド図鑑)
・ポプラ社の図鑑シリーズ(シリーズ名がないみたいです…里山・川原の石ころ・海辺の石ころ・いろいろたまご・星空・花火など)…安くてハンディ、戸外での使用に向くので、持ち出されてはぼろぼろで返ってくる
・日本ヴォーグ社の地球自然ハンドブック…写真が美しく、「知」のビジュアル百科と作りは似ているが、ハンディで解説がより詳しい(高校向け)
・PHP研究所の○○の絵事典・○○の大研究…少し高いが、小学生の調べ学習に使える(総ルビ)
・山と渓谷社の森の休日シリーズ…お手頃価格と扱いやすい厚さ、大判で写真が美しく楽しい、網羅的な調べ物よりは眺めて楽しむのに向く(表紙からガスが発生するらしく、ブックコートフィルムにしわが寄るのが悩み…)小学生から高校まで
・文一総合出版のハンドブックシリーズ…ハンディで薄く、お手頃価格で、検索性が抜群。樹皮や紅葉など従来の網羅的な図鑑がカバーしきれなかったかゆいところにピンポイントで手が届く 今回品評したのは紅葉と樹皮ですが、参加者絶賛でした

●利用上の工夫が必要
・平凡社の荒俣宏著 世界大博物図鑑…各巻に架空の動物まで(バニーガールとか!)収めている面白いシリーズだが、図版がすべてイラストであること、フィクションが混じっていることから、利用者が自然科学の調べ物に使う際にはすこぶる評判が悪い。(高校生は「これ嘘じゃん」と言う…そうだよねぇ)自然科学の図鑑ではなく、「博物学」の本である前提をふまえ、提供する場面を選ぶ。
・トロピカルフルーツずかん…子ども向けの内容。高校生の沖縄修学旅行事前学習に使えるかと思ったが、生産量のデータなどはなく、物足りない

●評判がよく、今後研究したいシリーズ(所蔵しているところがあったら今後ぜひ例会に持参して下さい!)
・ポプラ社の親と子の写真絵本…動物の写真絵本
・ほるぷ出版のいきもの写真絵本館…動物の写真絵本
・あかね書房の心が元気になる本…悩みを抱えた子・保護者・教職員むけのケース別対応法
・ジュリアンの内山りゅう著いきものアート…動物別の写真集 ブックデザインもしゃれてるし、ビジュアル的に優れた写真が多そう!と「見たい!」の声多し
・丸善のしくみ発見博物館…生き物から建物、機械まで、模型断面で見るシリーズ
・岳陽社のはじめての発見…生き物からたんけんシリーズを含めて60冊を数えるシリーズ

●まとめ
 編著者の赤木かん子さんは『自然とかがくの絵本 総解説』のあとがきで「(自然と科学にふれて得られる)感動と憧憬は、この世には生きる価値がある!に通じるものではないでしょうか」と述べていますが、世界は本当に美しい! 自然と科学というシンプルな事実が持つ魅力と、それを追い求め、伝えようとする本の作り手たちの熱意とをひしひしと感じた3時間半でした。
 そしていい資料を知り、それを人に薦めるときこそ、図書館関係者はもっとも生き生きとするなぁというのも実感。テキスト発行以降に出版された同趣旨の本なども次々紹介されて、とても収穫の多い会になりました。参加者の皆さんありがとうございました。


■ゾロリの次の一冊
 『かいけつゾロリ』シリーズが小学生にとても人気があるということは知っていたのですが、じっくり読んで分析したのは今回が初めて。サービス精神にあふれ、よくできたシリーズだなとは思ったものの、さて、次の一冊はと言われても高校の司書にとっては引き出しの中身が圧倒的に不足していて太刀打ちできませんでした。学校図書館は小中高と共通する部分がある一方で、利用者の年層によって全く違う需要がある(男女それぞれの読む物がはっきり分かれているなど)ということが本当によく分かりました。小中高、それぞれの図書館が専門図書館であり、そのスタッフもそれぞれ専門の経験と知識を蓄積してこそ機能するんですね!
ブックリストや詳しい報告は追って掲載予定です。

改訂版貸出5条件検討
 4の利用者のプライバシーを守るというのは、すべての条件の前提となるべきことで、ここに入れるよりは、タイトルや前文として掲げるべきではという案も出ました。しかし、そのような手段もすべて検討した上で、5つの条件のひとつとして掲げること、特に5の直前に置くこと自体に意味があるなどの理由で、これ以外の形は今の段階では出てこないので、必ず逐条解説を付した形で広めることを条件として、この形でよいのではないかという結論になりました。

■全国大会について
北海道大会のテーマ、講演会講師、実践報告者候補、長野の担当分科会・ナイター・販売物、「私たちの課題」の形態などについて話し合いました。

 今回初めて例会会場として伊那市の生涯学習センターである「いなっせ」を利用したのですが、新しい建物・設備に駐車場も併設され、利用料金も手頃でとても快適でした。久しぶりの南信での開催で、地元の方にもおいでいただけました。次回以降しばらく松本での開催になりますが、またぜひ南信での例会を企画したいと思います。

(文責 AT)
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